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お客様は神様らしい?

 「お客様は神様です!」なんて言葉が発生して、久しいのですが、
一番印象に残っているお客様は「この方です!」
なーんて紹介するに、値するか否かって事ですが・・・

 休日だというのに「緊急で、どうしても明日、○○邸に説明に行って欲しい」
と言う電話が、携帯に入った。
(は、は~ん・・・これは尋常ではない、厄介なお客様では・・・?)
 その上、キッチンの機器の中でも、一番力を入れて説明して欲しい!という商品が・・・実は私
実際には、この時まだ扱った事のない、壁収納にぴったり組み込まれている、
「フラットインオーブンレンジ」の中でも、「おまかせ機能」のない、本格的な代物。
 200Vの電気で作動する物ではあるが、IHの下にビルトインするのと、タイプが違うのである。

 休日返上して、取り急ぎショールームに走り、商品を見、触ってみないことには、
カタログ見ただけじゃ、操作の感覚が分からない。
 この時は、運良く、一緒に仕事をしたことのある、Yさんがショールーム勤務中。
事情を知って、取扱説明書を取り出してくれ、大助かり。
 実際に使う事はできなくも、モニター表示はあり、キーをタッチすると電気は点灯される為、
何度も、機能毎に触って、手順を覚えて、その日に備えたのであります。

 男性の営業の方や、台所に立つ事の無い方などでは、料理とからめた詳しい説明が難しいらしく、
キッチンの場合、機器、収納などへの説明は、ちゃんと、詳しく案内できる人を寄こして欲しい!
という、お客様の要望がある事が多く、よく呼び出しがかかります。

 そんなお客様なのだろうと、訪問しました。
 代理店の男性営業さんが同行し、販売店の方も、工務店様も、皆きっちりスーツでお出ましです。
その上、皆様、どこそこ、うつむき加減。
 現場には、食材も持ち込まれています。
 テーブルの上には、据え置きタイプの旧式の物が置いてあります。

 奥様が、ツンと胸をそらして、苦言、放言、演説が始まりました。
 この方が、この日、この時の主役です。
「(この時は、ナショナル時代)信用して、ナショナルにしたというのに、なんてことなの?」
「ここにある、以前使っていた、2,3万円の安い物のほうが、温めも、解凍も早いんです。」
「最新式で、値段も高いのに、温めさえもまともにできないんだから、不良品。取り替えて!」
・・・何しろ、不良品と決め付けて、譲らない。

 それで、私が呼ばれて、使えるかどうかの実験をさせようという事になったらしい事が、
現場で判明したのです。
(何だ、関係者は逃げたんだ・・・しかし、ここまで来た以上、逃げる訳にはまいりやせん
大人の女の意地を見ていただきやしょう・・・なんて、今だから言える?)

 手順通り、説明しながら魚と肉の解凍をして、温めもしたのです。ちゃんと、できました。
このタイプ、赤外線センサー式。直接直置きすれば良いのです。
この方、同時調理用のセラミック角皿を、レンジ機能の際使用していたらしい事がわかりました。
 「このタイプは、今までお使いになってた物と、センサーの仕組みが違うので、直接置いて大丈夫です」
と、説明したら、(やんわり、やんわりにですよ)あー、それなのに、それなのに、
「私の使い方が間違ってるというの?」と、顔引きつらせ、声ふるわせて言い放ち、そして、泣き出し、
ご主人の仕事先に、泣きながら電話し始めました。
(ヒェー。こんな事で電話するー?)
 
 ご主人のお仕事は、歯科医さんらしいのです。治療中とかいうのに、無理矢理呼び出し、
「みんなの前で、私の使い方が間違ってるって、恥をかかせた。初めにきちんと教えてくれなかったのに。」
(エーェェェ・・・?なんちゅう事を言ってくれるの?)
「私、どうしたら良いの?」
「どうしても許せない。
(こ、これって、こっちのセリフでしょう!)   
「もう、絶対許せない。取り替えるからね。あなたからも言って頂戴・・・」
 
 私の立場はどうなるの?
不良品じゃない事、証明させたくて呼ばれて?
それでもって、不良品じゃない事、証明できたというのに!

 お客様は神様らしく、神に障らぬ様、静かに、言葉もなく、鎮まるのをお待ち申し上げたのです。
 

 舞台上で演じられてる一人芝居を見ている様な、不思議な物を見た様な・・・
 あっけに取られてしまうばかりでした。
 はい、腹が立つとか、むかつくなんて感情が、顔を出す隙さえ与えられませんでした。

 こんな経験もあるので、お客様に対して、めったな事では、驚きません。



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