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「認知症」に思うこと

介護の仕事に携わったことで・・・ちょっと分かってきたことがある。
デイサービスの介護職員としての日々を送ることで、困った事は当然あるし、嬉しい事もあったりして、少しづつ自分の仕事として思いを馳せることができてきてる気がする。

当然ながら認知症を患ってる方がいる。
一つのパターンは、同じことを何度でも話す。
しかし、これは、お年を召されると多くの方に見られる兆候。
境目は・・・?特に初期の場合、周りの人がどう捉えるかってことが大きいと思う。

グループホームでの研修時、同じことを何度でも何度でも聞いてくる方がいた。
「どこから来たの?」『○○です』すると、○○の土地柄を御存知の様子。
一分も経たないうちに又「どこから来たの?」と質問があり、これを何度も繰り返す。
○○について話が膨らむ事はなかった。

この方は、根は親切で、よく気が付いて、「歌を歌いましょう」となると、歌集を用意して下さったり、ポツンとしてる人には声かけて一緒に歌いましょう!と誘ったりして、とてもフレンドリーだった。
私とも仲良くして下さり、帰る時は、「帰ってしまうの?」と寂しがって玄関まで送って下さった。でも、翌日はすっかり忘れていて、「どこから来たの?」が始まる。
(ははーこれが認知症というやつか!?)と思った。
とても愛すべき人だった。が、しかしご家族ではお世話しきれなくなってしまったのでしょうか?
この方は自慢話も、恨み話もなさらなかった。
この方がお元気で近くに住んでいたら、友達してたかもしれないと思った。

今の仕事先の利用者さんは、違うタイプ。

自分のお年は分かっているけれど、実際は40代らしい息子さんが、中学生だったり、高校生の日があったり、せいぜい大学生でとまっている。初めての時は、『お孫さんですか?』と聞くと「息子です」と言われる。
遅いときの子供さんかと思いながら話を聞いていて、辻褄が合わなくて・・・?それで分かった。
学校時代は自慢の息子さんだった様子。
だからか?その一番良い所で止まっていて、その後の息子さんは出てこない。

送迎の車で週に一度いらっしゃるのだけれど、「いつも歩いて帰ってるの」と事実と違う事もおっしゃる。
たまたま、ご近所の方が同じ時間帯で利用されていて、御存知な分「嘘ばっかり言ってるから、話もしたくない!」と、私に耳打ちされる。
分かっているけど相手の話の流れに合わせて返事したり相槌を打ってる私に、何やら伝えたい様子。
『御病気が入ってるから、聞き流して下さいね』と、お願いする。

この方は、一人寂しくなると、「歯が痛い」「お友達と会うことにしてたのに、ここに来てしまったから、約束が守れなかった」のどちらかの話が出てくるから、みなさんの使った物を片づけたりしながら、話相手になって手持無沙汰にならない様に気遣う。

また、違うタイプの方あり。

自慢でもある丈夫そうな全部自分の白い歯。
男勝りというのはこういう人を言うのか!?と思う体力体格優等生の80代。
集中力抜群。一つの事を集中してやり抜く。うまく使えば素晴らしい才能と思う。
お元気な頃は頼まれて「着物」を縫っていらしたという。

毎回、チラシでボックスを折って持参して下さる。とてもきれいに折ってあり、ティッシュボックスの傍に置いて、ごみ入れに使わせて頂いている。この箱の底の部分にピッシリ折り目を付けてから広げて、座りよく使わないと「他人が一生懸命作った物を粗末にあつかうでない」とお叱りを受ける。

区の中の役員をされていた時に、影響力の強い人だったらしく、区長にも一目置かれていたというのが自慢。この話はよく出る。
説教が大好き。こんな時は椅子にふんぞり返り、浪々と自説を唱える。
私がまだ把握してなかった時、利用者さんの、特に一人に向かってこれをやり出した。(この利用者さんは言われる筋合いなどない、とても謙虚で穏やかな好感度高い方)

気がついた時は手遅れだった。机を叩きながら、強い口調で、真顔が怖い。
言われている人の傍に回って、『分かりましたから、もうこれ以上言わないで、私だったら泣いてます』と、懇願した。これが良い方法かどうかは分からないけど、何しろ責められてる人をフォローするしかできなかった。

この方は「ここで随分いじめられた」と言い出したら要注意!!!
この話を始めると目が座り、前にあったらしい?自分にとって気分の悪かった事を、強い口調で回りの人達に語り出す。
(誤解か、思い違いとしか考えられない事のように思うが・・・)
この時を見逃さずに、『△さんは子供時代おばあ様に可愛がられて育ったんですよね!』などと、良かった時の事に話を持っていくと、風向きが変わって、自慢話ではあるが、平和な内容になって、他人を責める事は避けられる事が分かってきた。

こんな事がうまく誘導できるととても気持ちが嬉しくなって、この仕事にやりがいを感じる。

毎日が緊張と発見の日々。
疲れるけれど、楽しいと思える事もあって、この仕事続けたい!と意を強くしつつある今日この頃。
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