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やんごとなき人達

一人では出かけさせられない。外出時はお付の人が必要。
お茶飲む器も一考が必要。
転ばせたら大変。
常に動きを見守ることが必要。
ご気分を損ねない様気遣いが要る。

お年を召した方、ご不自由なお体の方は
「粗末には扱えない。貴重である。恐れ多い。」という、やんごとなき人になられたのかもしれない・・・。
ある日そう感じた。

好んで病気になったわけじゃない。
好んで体の動きが悪くなった訳じゃない。
好んで一人暮らしをしてる訳じゃない。

いろんな人生送ってこられて、色々苦労もされてきて、たくさん仕事もなさって来られて、戦争に駆り出された方もいて、戦争で連れ合いをなくされた方もいて、戦後の物がない時代を生き抜いて来られて、子供を育てあげて、・・・・・今がある。
今だってたくさんのことと戦ってる。痛いけだるい動けない・・・などなど

粗末に扱えるわけがない。
私は、仕事として、この方達のほんの一部の時間だけへのお手伝いだから、こんなに謙虚な気持ちになれるのかもしれない。

介助が必要だったり、見守りが必要だったりの方がいつもすぐ傍にいるという身内の方にしてみたら、時に苦しい気持ちにもなるでしょう。うんざりされることもあるでしょう。泣きたくなる事もあるはず。

それでも、奥様や娘さんの支えがある男性は、おきてしまった不具合は辛いけれど、幸せがかいま見えて、
救われた気持ちになる。

積極的に体を動かされるし、いろんな事に興味津々で、お耳が聞こえにくいだけで、問いかけには、ご自分の意見を持って応えられる。クラスの方々もスタッフも、マイペースぶりがチャーミングなので、楽しい気持ちで見守っている「95歳アイドル氏」は、なんと家では何もなさらないのだとか!?
ここでの様子は「連絡帳」に記入して毎回お持ち頂いている。
すると娘さんが、家での様子や感想を、読みやすいきれいな字で、毎回まめにお返事を下さる。
大事にされていることがよくわかる。

先日10歳もお若い奥様と、この娘さんが見学にいらした。
そして奥様が、入院されるほどの「圧迫骨折」があるようで、その後のリハビリに通われることになった。
御一緒にいらっしゃるのかと思いきや、なんとアイドル氏ったら、一緒は嫌なんだとか!?(あらまあ)
午前中にアイドル氏、午後に奥様。
アイドル氏に「二人は仲良しか?」とお聞きすると、「喧嘩はした事ないけれど、仲良しではないな」とのお答えだった。
それを奥様にお伝えしたら、「65年も一緒なんですよ」と、笑っていらした。
阿吽の呼吸なのでしょう。

支えて下さる存在があるのは、自然と見えてくる。

もう一方、こちらは明らかに「仲良し夫婦」のはずの、奥様の支えを感じる男性がいる。この方の奥様も、スピード感のある美しい字でお返事を書いて下さる。
この利用者さんは、病気になるまで大手建設会社でお仕事なさっていたようで、時々、お元気だった頃のお仲間との楽しかった話などして下さる。
スタッフに対して、ご自分はほとんど何も要求なさらない。お手洗いに行かれるのも遠慮がちだから、頃合いを見てさりげなく声掛けをするようにしている。
しかしまわりの利用者さん達の事を注意して下さっていて、目で教えて下さる。
そっと「トイレみたいだよ」「こうしてあげたらいいんじゃない」などと、不自由な側から、こちらの行き届かない部分を補って下さる。
気配りのできる優しい方である。

奥様がこれまた素敵な方。
私が担当ではない曜日に、見学にいらしたらしく、好印象でスタッフに評判高い!
(私はここにスタッフとして入ったばかりの頃、忘れ物を届けて下さった事があり、お会いしている)
その事を伝えたら、照れて紅くなった笑顔が、嬉しそうでいい感じだった。
奥様曰く、「ここに来るようになって、明るくなり、元気な頃より、よく話してくれるようになった」のですって。

突然の病気やけがで、不自由を余儀なくされた方は、辛い悲しいもどかしい。
まして、支えて下さる身内の方がいないとしたら、不幸を恨みたくなってしまうかもしれない。
せめて、ここに来て下さってる間だけでも、ほんのちょっとでも、楽しい気持ちになって頂けるようにと心掛けているのだけれど・・・
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